いよいよ2023年1月31日に日本で発売されるATTO3。
ATTO3のスペック表だけ見ても、他と比較しないとピンときませんよね。
結論から言うとATTO3は国産の電気自動車(EV)と比較しても遜色のない性能を持っています。
- 一充電走行距離は国産EV最高峰と同水準
- 交流電力量消費率(燃費の良さ)も国産EVトップクラス水準
- 国産EVではオプション扱いになることもある安全装置も標準装備
詳細なデータは記事に記載しますね。
この記事を読めば、ATTO3のスペック表を見ただけでは分からない特性まで知ることができますよ。
この記事ではATTO3の試乗に関する情報も記載しています。
スペックを見て気になったあなたは是非試乗してみてくださいね。
目次
ATTO3 スペックを国産電気自動車(EV)と徹底比較
ATTO3を国産電気自動車と性能比較して一覧表にまとめました。
比較した国産電気自動車は以下の通りです。
- 日産 ARIYA(アリア)
- 日産 LEAF(リーフ)
- 日産 SAKURA(サクラ)
- MAZDA MX-30EV
- HONDA Honda e
三菱のekクロスEVは日産 SAKURAと同スペックであるため割愛しました。
スペック比較表は以下の通りです。
販売会社 | BYD | 日産 | 日産 | 日産 | MAZDA | HONDA |
車名 | ATTO3 | ARIYA | LEAF | SAKURA | MX-30EV | Honda e |
全長 (mm) | 4455 | 4595 | 4480 | 3395 | 4395 | 3895 |
全幅 (mm) | 1975 | 1850 | 1790 | 1475 | 1795 | 1750. |
全高 (mm) | 1615 | 1655 | 1560 | 1655 | 1565 | 1510 |
ホイールベース (mm) | 2720 | 2775 | 2700 | 2495 | 2655 | 2530 |
最小回転半径 (m) | 5.35 | 5.4 | 5.4 | 4.8 | 5.3 | 4.3 |
重量 (kg) | 1750 | 1920 | 1520 | 1070 | 1650 | 1540 |
乗車定員 (人) | 5 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4 |
交流電力量消費率 WLTC (Wh/km) | 144 | 166 | 155 | 124 | 145 | 138 |
交流電力量消費率 市街地モード (Wh/km) | 134 | 159 | 133 | 100 | 121 | 116 |
交流電力量消費率 郊外モード (Wh/km) | 129 | 170 | 145 | 113 | 129 | 130 |
交流電力量消費率 高速道路モード (Wh/km) | 154 | 176 | 171 | 142 | 152 | 149 |
一充電走行距離 WTLC (km) | 485 | 470 | 322 | 180 | 256 | 259 |
定格出力 (kW) | 65 | 45 | 85 | 20 | 70.9 | 60 |
最大出力 (kW/rpm)
最大出力ネット値 (PS/rpm) |
150/5,000-8,000
204/5,000-8,000 |
160/5,950-13,000
218/5,950-13,000 |
110/3,283-9,795
150/3,283-9,795 |
47/2,302-10,455
- |
107/4,500-11,000
145/4,500-11,000 |
113/3,497-10,000
154/3,497-10,000 |
最大トルク (N.m/rpm)
最大トルクネット値 (kgm/rpm) |
310/0-4,620
31.6/0-4,620 |
300/0-4,392
30.6/0-4,392 |
320/0-3,283
32.6/0-3,283 |
195/0-2,302
- |
270/0-3,243
27.5/0-3,243 |
315/0-2,000
32.1/0-2,000 |
パワーバッテリー | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
総電圧 (V) | 390.4 | 325 | 350 | 350 | - | 355.2 |
総電力量 (kWh) | 58.56 | 66 | 40 | 20 | 35.5 | - |
最終減速比 | 3.746 | 11.09 | 8.193 | 8.153 | 9.986 | 9.545 |
フロントサスペンション | マクファーソンストラット | 独立懸架ストラット | 独立懸架ストラット | マクファーソン | マクファーソンストラット | マクファーソンストラット |
リアサスペンション | マルチリンク | 独立懸架マルチリンク | トーションビーム | トルクアーム式3リンク | トーションビーム | マクファーソンストラット |
フロントブレーキ | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
リアブレーキ | ソリッドディスク | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク | リーディングトレーリング式ドラム | ディスク | 油圧式ディスク |
販売価格 | 440万円 | 539~790万円 | 408.1~583.4万円 | 294.4~304万円 | 451~501.6万円 | 451~495万円 |
ATTO3は一充電走行距離が485kmと国産電気自動車と比較して最も長いんですよね。
私は年に1、2度400km以上離れた実家に帰省するんですよね。
これまでの電気自動車は一充電走行距離が短くて、途中に必ず充電が必要だったので敬遠していました。
しかし、一充電走行距離485kmあれば電気自動車もアリかなと感じました。
販売価格は440万円と国産電気自動車と比べると最安値帯ですね。
ATTO3より安いのは軽自動車のEV日産のSAKURAだけなんです。
ATTO3と国産電気自動車と比較すると最も違っているのが最終減速比なんです。
最終減速比の定義は少しややこしいので割愛させて頂きますね。
ATTO3は国産電気自動車と違って最終減速比が小さいんですよね。
小さいから悪い訳ではなくて、車の性格が違うんです。
国産電気自動車は最終減速比が大きく、最初の加速を重視しているんですよね。
一方のATTO3は、高速走行の軽快さや燃費を重視しているんです。
その効果が出ているのが交流電力量消費率。
日産のLEAFとの比較が分かりやすいんですけど、交流電力量消費率の市街地モードの高速道路モードの差がATTO3は小さく、LEAFは大きいですよね。
その辺りが燃費に出ていて、走行距離の差につながっているんです。
ATTO3に搭載される安全装備、運転支援装備
最近の自動車は安全装備や運転支援装備が充実していますよね。
私も車を選ぶ基準の1つになっています。
ATTO3に標準装備される安全、運転支援装備は以下の通りです。
- ナビゲーションパイロット
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- レーンキープアシスト(LKA)
- 車線逸脱警告(LDW)
- 車線逸脱防止(LDP)
- レーンセンタリングコントロール(LCC)
- 緊急時車線維持支援(ELK)
- ブラインドスポットインフォメーション(BSD)
- 車線変更アシスト(LCA)
- リアクロストラフィックアラート(RCTA)
- リアクロストラフィックブレーキ(RCTB)
- 後方衝突予測警報(RCW)
- ドアオープンワーニング(DOW)
- 前方衝突予測警報(FCW)
- 自動緊急ブレーキ(AEB)
- 交通標識認識システム (TSR)
- インテリジェントスピードリミット
- インフォメーション(ISLI)
- インテリジェントスピードリミット
- コントロール(ISLC)
- 電動パーキングブレーキ(EPB)
- オートビークルホールド(AVH)
- 衝撃吸収式ステアリングコラム
- アンチロックブレーキシステム(ABS)
- エレクトロニックスタビリティプログラム ESP)
- インテリジェントパワーブレーキ(IPB)
- トラクションコントロールシステム(TCS)
- 電子制御制動力配分システム(EBD)
- コンフォートパーキング機能(CST)
- ヒルディセントコントロール (HDC)
- タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)
- エアバッグ
(運転席/助手席/前座席サイド/サイドカーテン) - 運転席/助手席/後部座席シートベルト
(プリテンション/ロードリミット機構付) - シートベルトリマインダー
(運転席/助手席/後部座席) - イモビライザー
- ドライブレコーダー
- BYD E-CALL(事故自動緊急通報装置)
これ全てが標準装備されるんです。
国産電気自動車の場合、グレードによってはオプションになる機能も全て標準装備されるんですよ。
充実した安全、運転支援装備があると安心ですよね。
個人的にはパノラマサンルーフが標準装備されている点がポイント高いです。
安全とは関係ないんですけど、テンション上がります!
ATTO3 試乗するチャンスはある?(2022年12月時点の情報)
ここまでATTO3を紹介してきました。
優れた性能や充実した安全装備や運転支援装備。
それでも中国製の車ってどうなの?
一度乗って確かめたいあなた。
現在、展示&試乗会をやっているんです。
しかし、2022年12月26日時点で予約は一杯。
キャンセル待ちか、販売開始後に販売店を訪れるまで待つしかなさそうです。
展示&試乗会の詳細はコチラ
開催場所 | MINT新宿マルイ(新宿マルイ本館) |
開催日程 | 2022年12月1日(木)~2023年1月31(火)
11:30~17:30 年末年始除く毎週土、日、祝日開催 |
アクセス | 東京メトロ・都営新宿線「新宿三丁目駅」徒歩1~2分
東京メトロ「新宿駅」徒歩3分 JR「新宿駅」徒歩5分 |
ATTO3を販売するBYDってどんな会社?
ATTO3を販売するBYDと言う会社。
初めて聞いたあなたは、どんな会社か分からず不安を感じているのではないでしょうか。
BYDは日本での知名度はまだまだ低いんですけど、世界で2位の販売台数を誇る中国の電気自動車メーカーなんです。
2022年の1月~6月には32万台もの電気自動車を販売しているんです。
今は中国国内の販売がメインですが、ヨーロッパや日本にも本格進出を始めたんですよ。
実は既にBYDのEVバスは日本でも運行していて、富士急ハイランドや上野動物園で導入されています。
千葉県では公道を走るEVバスも導入されているんですよ。
まとめ
BYDが日本初上陸第一弾として導入するATTO3。
そのスペックを国産電気自動車と比較してみました。
- 一充電走行距離は485kmと国産EV最高峰と同水準
- 交流電力量消費率(燃費の良さ)も国産EVトップクラス水準
- 国産EVではオプション扱いになることもある安全装置も標準装備
スペック上は国産電気自動車と遜色ない車となっています。
それでいて価格は440万円と最安値。(軽自動車EVの日産SAKURAは除いて)
かなりコストパフォーマンスに優れたモデルと言えそうですね。
家電もハイセンスやアクアなど中国製品が増えてきましたね。
自動車もテレビや掃除機と同じように、安くて性能も悪くない中国製にシフトしていくのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。