ローストビーフは中が赤いけど、ウチの子どもに与えていいのか…
ローストビーフって大人でもなかなか嚙み切れないのに、ウチの子どもは噛めるのか…
と心配になっちゃいますよね?
ローストビーフは何歳から食べられるのか。
ローストビーフを子どもに与える年齢の目安は3歳からです。
もちろん成長には個人差があるので一概には言えませんが、与えても良いと判断するポイントは以下の点です。
- 乳歯が生えそろっているか
- しっかり飲み込めるか
- 消化できるか
本文では、それぞれの判断基準をもう少し詳しく解説しますね。
いざ子どもにローストビーフを与えるとしても、 下の5点に気をつけてくださいね。
- 鮮度の良いものを与える
- しっかり加熱して与える
- 少量ずつ与える
- 平日の日中に与える
- 味の薄い部分を与える
一言では書ききれないので本文でより詳しく説明しますね。
この記事を読めば、我が子にローストビーフを与えていいのか悩むことがなくなりますよ。
この記事を読んでローストビーフを親子で楽しんでくださいね!
目次
ローストビーフを与える目安は3歳から
ローストビーフを子どもに与える目安は3歳頃からです。
大切なのは年齢ではなくて、子どもの成長具合なんです。
発達が早い子どもは3歳になれば食べることができますし、発達が遅めのこどもは3歳になっても控えた方がいいですよ。
ローストビーフを与えるにはどの程度の発達が必要のか…
子どもがローストビーフを食べることができるか見極めるポイントを紹介していきますね。
ポイント① 乳歯は生えそろっているか
最も大事なポイントは、乳歯が生えそろっていることです。
3歳頃は乳歯が20本生えそろう時期なんです。
食べ物を奥歯でかみ砕くことができるようになって、噛んで砕く力が備わってくるんですよね。
乳歯が生え揃わないとローストビーフをかみ切ることが難しくて、食べることが難しくなるんです。
ポイント② しっかり飲み込めるか
乳歯が生えそろっても 噛む力が弱いと飲み込むことができないんですよね。
口の中でモグモグしていてもかみ切ることができないので、いつまでたっても飲み込むことができなんです。
最終的には吐き出してしまうこともありますよ。
吐き出すことができればまだいいんですけど、のどに詰まると大変ですよね。
普段の様子から嚙む力がまだ弱いと感じるなら、ローストビーフを与えるのは控えた方がいいかもしれません。
ローストビーフではないんですけど…
ウチの子に初めてエノキを与えたときは嚙み切れずに、最終的には吐き出しちゃったことがあるんですよね。
しっかりかみ切るくらいに噛む力が備わる前にローストビーフを与えても、飲み込むことができませんよ!
ポイント③ 消化できるか
3歳ころになると胃腸の機能も発達してきます。
胃の容量も500mLと新生児の10倍くらいまで成長するんですよね。
脂肪やタンパク質を消化する酵素も大人並みに出るようになるんです。
ローストビーフに限らず食べたものがそのまま出てきちゃってることがあるなら、ローストビーフを消化するのは難しいかもしれませんね。
7歳になれば、まず問題なくローストビーフを食べることが出ますよ。
子どもが7歳頃になると、噛む力も強くなっていますし、小腸も大人並みに成長しています。
ローストビーフをかみ切って、飲み込み、消化する機能が十分に備わっているんです。
7歳頃になれば免疫機能も充分に発達する頃なんですよね。
身体の様々な機能が大人に近づく7歳頃なら、まず問題なくローストビーフを食べることができるんです。
子どもに与える食べ物選びに慎重なあなたは、7歳頃を1つの目安にしてくださいね。
子どもにローストビーフを与える際の注意点5つ
子どもに嚙む力も消化機能も十分に備わっていたとしても、ローストビーフを与える際には気を付けるべき点があります。
予め注意点を知っておけば、より安心して子どもとローストビーフを楽しむことができますよ。
ローストビーフを子どもに与える際に気を付けるポイントを5つ紹介しますね。
注意点① 鮮度の良いものを与える
ローストビーフは生肉や半生ではないんですけど、どうしても高温で焼いた肉より傷みやすいんですよね。
テーブルに長時間置かれていると痛みが早くなることもあります。
ローストビーフを始め食品は、一旦空気に触れると菌が繁殖しやすくなるんです。
空気が触れて時間が経過すると菌が増殖してしまいます。
大人には問題ない程度でも、子どもが食中毒になることだってあるんですよ。
ローストビーフの中身が赤いのはなぜ?
ローストビーフが赤いのは低温でじっくり調理するため、タンパク質が変色しないためなんです。
肉が固くなり始めるのが60℃なので、60℃より手前の温度で加熱するからローストビーフの柔らかさを実現できているんですよね。
生や半生な訳ではないんですよ。
紅く滴っている液も血ではないんです。
肉の水分とタンパク質が流れ出たものが赤っぽいだけなんですよね。
そもそも、肉は解体された時点で血液を除かれているので、血が滴ることはないんです。
一般的に牛肉は肉の表面にしか細菌が付着しないと言われているんですよね。
ローストビーフは表面を高温で焼いているので、表面に細菌がいたとしても死滅しているんです。
ローストビーフが余った際の保存方法
ローストビーフを保存する場合は冷蔵、冷凍が適しています。
冷凍すると回答に手間がかかりますが、長い期間保存することができますよ。
冷蔵温度の保存期間の目安は以下の通りです。
保存温度 | 保存期間 |
8℃程度(冷蔵) | 3日程度 |
0℃程度(チルド) | 1週間程度 |
-18℃程度(冷凍) | 1ヶ月程度 |
ローストビーフは切った面から傷んでいくんですよね。
ですから、カットして保存するよりは塊のまま保存する方が、劣化を防ぐことができますよ。
ローストビーフを保存するときは、ラップやアルミホイルで包んでくださいね。
隙間から空気が入り込むと傷む原因になってしまいますよ。
ラップやアルミホイルで包んだローストビーフを保存袋に入れて、空気を抜きながら口を閉じて保存してくださいね。
冷凍した場合、解凍して食べることになりますよね。
解凍も常温で回答するのではなく、冷蔵庫で時間をかけて解凍してくださいね。
解凍方法を間違えるとローストビーフの旨味が逃げてしまいますよ。
ローストビーフを食べる5時間前くらいから冷蔵庫で解凍してくださいね。
注意点② しっかり加熱して与える
ローストビーフは生や半生の肉ではないんですけど、十分に火が通ているのか見極めが難しいですよね。
しっかり加熱していないと食中毒になるリスクがあるので心配です。
子どもが食べる分だけフライパンで焼いてから与えてもいいですね。
「大丈夫かな?」とハラハラしながら食べさせるよりはいいと思いませんか?
牛肉による食中毒事例
調べてみましたが、小児が牛肉で食中毒となった事例は見つけることができませんでした。
ただ、大人が腸管出血性大腸菌による食中毒となった事例は見つけられました。
牛肉は安全なイメージがありますが、気をつけてくださいね。
食中毒になる要因としては以下の点が考えられます。
- 牛肉の加熱不足
- 汚染された手指での調理
- 汚染された調理器具の使用
- 劣悪な保存環境
当たり前の様に感じるかもしれませんが、気に留めてくださいね。
注意点③ 少量ずつ与える
ローストビーフは柔らかいんですけど、弾力があって嚙み応えがありますよね。
ですから、最初は小さくカットして与えてくださいね。
一口大がいいんですけど、小さすぎると逆にそのまま飲み込んじゃうこともあるので要注意ですよ!
少量ずつ与える理由がもう1つ。
実は牛肉でもアレルギー症状が出ることがあるんですよね。
卵や小麦ほどアレルギーを起こす人は多くないんですけど、万が一アレルギー反応が出ても軽傷で済むように少量ずつ与えてくださいね。
牛肉のアレルギー症状
主な牛肉のアレルギー症状は以下の通りです。
- じんましん
- 嘔吐
- 腹痛、下痢
- 消化不良
- 呼吸困難
- アナフィラキシーショック
アレルギー症状が疑われる場合、まずは口に残ったローストビーフを取り出してくださいね。
アレルギー反応は食べた後1時間~4時間程度で出ることが多いので、初めてローストビーフを食べた後は子どもの様子を気にかけてくださいね。
注意点④ 平日の日中に与える
ローストビーフを初めて子どもに与える場合は、平日の日中をオススメします。
その理由は、万が一アレルギー症状などの体調不良となったときにすぐに病院い行けるからです。
平日でも木曜日の様に休みになる医療機関が多い日は避けた方が安心ですね。
ローストビーフの話ではないのですが…
私の知り合いが子どもに初めてサバを与えたところ、全身にじんましんが出て慌てて病院を受診したそうです。
平日のお昼に与えたので、すぐにかかりつけの病院に行けたそうですよ。
注意点⑤ 味の薄い部分を与える
ローストビーフを子どもに与えるときは味の薄い部分を与えてくださいね。
子どもは塩分の強いものに慣れていないんですよね。
子どもの頃から塩分の多い濃い味に慣れてしまうと、大人になってから生活習慣病を引き起こすリスクが高まってしまいます。
タレがかかっていない部分、塩、胡椒、香辛料が付いていない部分を与えてくださいね。
番外編 肉は生では食べられないことを教えましょう!
ローストビーフは一見すると生肉に見えるので、子どもが生肉を食べられると勘違いしてしまうことがあるんですよね。
子どもには生肉を食べることのリスクをしっかり教えてくださいね。
生肉を食べることのリスクは大きく分けて以下の2つです。
- 細菌による食中毒
- ウイルスによるE型肝炎
食中毒はよく耳にしますが、十分に加熱されていない肉を食べると肝炎のリスクもあるんです。
実はE型肝炎の原因の1つが十分に加熱されていない肉を食べることなんですよね。
E型肝炎にはワクチンがなく、万が一発症した場合にも特効薬などが無いのが現状なのです。
馬刺しなどの生肉料理にもリスクはあります。
食中毒に対応できる力がついてくるのが12歳頃と言われています。
中学生になるまでは生肉は出来るだけ避けた方が安全、安心ですよ!
自宅でローストビーフを作る際の注意点
自宅でローストビーフを作る際の注意点は以下の2つ
- 新鮮な牛肉を使うこと
- 適切に火を通すこと
新鮮な牛肉を使うことに関しては解説不要ですよね。
新しい牛肉の方が食中毒のリスクが低いんですから。
ローストビーフは60℃程度の低温とは言え、しっかりと火を通すことが大切です。
中にまで火が通っていないと菌が残ってしまい、食中毒になるリスクがあるんです。
火が通ってないのに冷めてしまうと、再加熱する必要があって手間がかかってしまいますよね。
料理用の温度計を使って中心部の温度を測るのが一番分かりやすいんですけど、手元にないこともありますよね。
ローストビーフを切ってしまってもいいんですけど、食べる直前に切りたいあなたは…
竹串や金属串を使ってもある程度火の通りを確認してくださいね。
竹串や金属串をローストビーフの中心部まで刺して、抜いた串が暖かければ火が通っていまるよ。
参考にしてみてくださいね。
まとめ
ローストビーフは何歳頃から食べられるのかについて紹介しました。
ローストビーフを子どもに与える年齢の目安は3歳からです。
もちろん成長には個人差があるので一概には言えませんが、当てえても良いと判断するポイントは以下の点です。
- 乳歯が生えそろっていて、しっかり噛む力が備わっているか
- 奥歯で咀嚼して、飲み込むことができるか
- ローストビーフを消化することができるか
より安心して子どもに与えたいなら、免疫機能も大人並みに発達する7歳頃にしてくださいね。
身体は成長していても 初めてローストビーフを与えるときは、以下の5点に気をつけてくださいね。
- 鮮度の良いものを与えて、食中毒のリスクを回避する
- 心配なら子どもの分だけ、フライパンで加熱してでもしっかり加熱して与える
- 食べやすい様に小さく切って与える。(アレルギー症状が出た際も軽症で済む可能性が高い)
- 万が一アレルギー症状などが出た際、すぐに受診できるように平日の日中に与える。
- 塩分は子どもには刺激が強いので、味の薄い部分を与える
そのほか、肉は生では食べてはいけないことを教育しましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
お子さんと楽しくローストビーフを食べてくださいね!