毎年2月~4月は、進学や就職、転勤に伴う引越しの需要がピークを迎えます。
引越しシーズン中は、良い物件を見つけるのも一苦労ですよね。
引越し業者も繁忙期で、料金が高かったり、中々手配がつかないこともあります。
ただ、そうは言っても、大学への進学、会社からの異動命令などこの時期に引越しを避けることが難しい状況もあるはずです。
引越しをスムーズに終わらせるために何か良い方法はないのでしょうか?
例えば、少しずつ引越しを進めていくと、引越しシーズンでもあせらずに終わるかもしれません。
短期間にまとめて行うのではなく、段階的に引っ越しを進めることで、ストレスを軽減できるはずです。
この記事では、引越しシーズンでも余裕をもって引っ越すためのコツや自分で引越しを行うメリットなどをご紹介します。
これから引越しを控えているという方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
余裕をもって引越しをすすめるコツ
引越しというと、1日で新居に荷物を運び終えるものだと思っている方が多いのではないでしょうか。
引越し業者に依頼し、大きなトラックで荷物や家電などを運び込むのが主流ですよね。
私も、引越しの前夜は明け方まで荷造りに追われたり、繁忙期の高い引越し料金に頭を抱えたという経験があります。
でも、理想は自分のペースで少しずつ引越しを進めていきたかったです。
そこでここからは、余裕をもって引越し作業をすすめるコツをご紹介していきます。
荷造りは早めにコツコツ!
荷造りを早めに始めるといっても、新居が決まってからでは遅いんです!
荷造りは引越しすることが決まった時点で、できるだけ早めに始めましょう。
可能であれば、1ヶ月以上前から段ボールへ詰め始めたいところですね。
そうすると、今住んでいる家から段ボールに詰めた荷物を運ぶのにも余裕がでてきますよ。
賃貸契約の重複期間であれば新居へ少しずつ荷物を運ぶこともでき、自分のペースで進められるのでおすすめです。
一週間前、または引越しの前夜になってあせって荷造りすることもなくなるはずです。
引っ越し業者が朝10時に来ることがわかっていても、当日の朝5時まで荷造りをするような最悪の事態も回避できますね。
衣替えの際にしまっておいたオフシーズンの服や、写真などの思い出のもの、ストックしている日用品などこまごましたものなら荷造りは今すぐに始められますよ。
もう使わないものは思い切って処分する!
荷造りの際に気を付けたいのは、不要なものまで新居に持っていかないことです。
断捨離やミニマリストの生活に憧れませんか?
引越しはそんな憧れの生活を始める絶好のチャンスです!
引越しの荷造り同様、不要なものを捨てる時期に早すぎるということはありません。
引越しが決まったら、なるべく早く不要なアイテムを整理しましょう。
手放すべきか迷った時には、
- 「これは自分にとって本当に必要なものだった?」
- 「新しい家にまで持っていくべき?」
- 「別のもので代用できないか」
- 「買い直すお金はあるか」
と一つ一つ考えていくときっと答えが出ます。
手放すと決めたものは、「売る」、「捨てる」、「誰かに譲る」など行先も一緒に決めてしまいましょう。
どう処分するにしても時間がかかってしまうので、できるだけ早めに始めることが大切です。
不用品の処分を早めに済ませると、引越し直前になって段ボールが足りなくなるというピンチも避けられます。
旅行にいくときのようなパッキングをする
荷造りをするとき、段ボールにきっちりと収める人や、何でもかんでもそのまま箱に詰め込む人もいますね。
性格にもよりますのでどちらでも構いませんが、基本的な荷造りのヒントを知っておくと便利です。
それは、旅行時のパッキングテクニックです。
これを応用して、シャツやタオルのたたみ方をコンパクトにしたり、圧縮袋を使ったりするとスペースと時間をぐっと節約できます。
また、引越し直前まで着る服、基本的な日用品などは旅行バッグにつめておくのもおすすめです。
1週間程度の旅行と同じように考えて、選別しましょう。
新居についてからもまずはその旅行バッグから必要なものを使い始めると、荷解きも焦ることなく自分のペースで進めることができます。
引っ越し直後に必要なものを一つ一つ出したり、ダンボールの一番下のものを探し当てるような非効率的な作業からも解放されますよ。
初日に開ける1つ目の段ボールをつくる
旅行用バッグに詰めるのと同じやり方で、貴重品や壊れ物、引っ越し後すぐに必要になるであろうものだけは、初日に開ける1つ目の段ボールに詰め込んでおくと良いでしょう。
普段の自分の1日を振り返って必ず使うものを選別してくださいね。歯磨きや洗顔用品、愛用のコーヒーメーカーなど、日常の必需品は意外と多いものですよ。
段ボールにはラベルを貼って中身を把握する
荷造りをする際は、段ボールの中身がすぐにわかるように記載したラベルを貼りましょう。
引越し業者はトラックに段ボールを積み込み、空のトラックで帰っていくだけです。
そのため、荷解きするときになって物を探す手間を省くためには、ラベルが必要になります。
引越し時の紛失を防ぐためには、段ボールのリストも一緒に作成した方が良いと思います。
段ボールに直接書き込む、手書きメモ程度のリストでもよいので、自分でしっかり把握しておきましょう。
どの段ボールに何が入っているのか、個別に管理しておくことで段ボールが1つなくなったときでも、すぐに気付けるはずです。
特に、高価なものに関しては、警察や保険会社へも正確な情報をすぐに伝えられるので、役に立ちますよ。
レシートや領収証は大切に保管する
これは、転勤による引越しの場合に有効です。
お勤めの会社や引越し先の距離にもよりますが、引越しに関連した出費は控除対象となることがあります。
就業規則などで確認して、必要なら引越し関連のレシートや領収書を保管しておいてくださいね。
会社によっては、引越し業者への支払いだけでなく、段ボールや引越しに関連するアイテムの購入費用(たとえばガムテープなど)も含まれます。
引越しはとにかくお金がかかるものなので、少しでも返ってくると嬉しいですよね。
どこまで該当するのかは、引越しの前にしっかり確認しておきましょう。
引っ越す前に新居の掃除をする
できれば、引越しの前に新しい家の掃除をしておきましょう。
当日は、引越し業者の方から家具の配置などの指示を求められるため、掃除をしている余裕はありません。
先に掃除を済ませておくことで、気持ちよく荷物を迎えられますよ。
また、引越し当日は荷物の移動だけでなく、いろいろな手続きなどもあるため、大抵の人は疲労困憊しているはずです。
新しい部屋が綺麗な状態であれば、すぐに休むこともできますね。自分のためにも、新居の掃除は前もって済ませておきましょう。
引越しは自分で?業者に頼むべき?メリット・デメリット
新生活は何かとお金もかかるし、繁忙期の料金で業者に頼むと痛い出費になってしまうことも。
引越しの費用をなるべく抑えたいのは、誰でも同じではないでしょうか。
見積もりをとって納得のいく引越し業者に依頼するか、それとも自分でやってしまうのか…悩ましいところです。
そんなあなたのために、それぞれのメリットとデメリットをまとめましたので比較材料にしてみてくださいね。
自分で引越しをする
こんな方におすすめ
比較的近い距離(新居まで50km圏内が目安)の引越しで、荷物が少ない。
大きな家具がなく段ボール数箱程度であれば自分で引越しをした方がよいかもしれません。
単身の方やカップルの方の引越しにおすすめです。
自分で引越しをするメリット
・自分のタイミングで作業ができる
夜勤が多いなど、ライフスタイルが不規則な方にとって、時間の制約がないのは嬉しいポイントですよね。
作業できる時間も未確定で、日によってバラバラな場合、引っ越し業者の手配も一苦労です。
自分で引越しを行うのであれば、自分のペースで進めることができますよ。
車を所有しているなら、新居へ少しずつ荷物を運ぶ方法も。
賃貸契約の期間が重なっていれば、よりゆったりと引越し作業を進めることができますね。
また、引越しシーズンは業者のスケジュールも満杯になり、希望の日にちを選べないこともあります。
自分のスケジュールで引越しできるのも大きなメリットですよね。
・引越し料金を節約できる
一番は何と言っても、引越しにかかるお金を節約できる点ですね。
引越し業者に依頼すると、車両賃や運搬賃だけでなく、作業員の人件費なども含めて、数万~数十万円かかることも。
自分で行うのであればレンタカーを借りるとしても、車両賃の実費のみで済む計算になりますね。
特に引越しシーズン真っ只中には、繁忙期の追加料金の影響を受けずにすみますよ。
引越し費用を大きく節約することができるのでお得です。
・引越し業者との面倒なやり取りがない
引越し業者に依頼すると、見積もりやスケジュールの調整など、やり取りが必要です。
見積もり一つとっても、営業や交渉に時間がとられてしまいます。
しかし、自分で引っ越すなら、引越し業者とのやりとりがなくなるので、その手間やトラブルもなく引っ越すことができます。
自分で引越しをするデメリット
・時間と労力がかかる
急な引越しは、引越しに不慣れな人にとっては大変な作業です。
大型バンや軽トラックを所有していればよいのですが、軽自動車だけで家財道具全部を運ぶのは、不可能です。
十分な時間と、家族や友人などの手も確保しなくてはいけません。
特に女性や、足腰に不安がある方、高層階に引越すという方は難しいと思います。
重たいものを動かす際には腰を痛めるということにも注意してくださいね。
・荷物の破損は自己責任
割れやすい食器や葉物の観葉植物、テレビの画面など普段何気なく使っているものでも実は壊れやすいものがたくさんあります。
引越し業者を使わないのであれば、梱包から荷造り、運搬まで、全てを自分で行わなければなりません。
特に、トラックを使用して家具や家電を運ぶ際には、走行中、荷物が崩れないように十分に注意が必要です。
引越し業者に頼んだのであれば、荷物の破損時にも補償を受けられますが、自分で引っ越す場合は自己責任になってしまうのでよく考えてくださいね。
・レンタカーを自分で手配できるか
荷物を積むためには、大きな車やトラックを自分で手配しなくてはいけません。
レンタカーの種類や台数、予約の空き状況は店舗ごとに違いますので、早めにリサーチして予約をしましょう。
また、引越し先は慣れていない道を運転するため、交通事故のリスクも伴います。
いつもより大きなレンタカーやトラックなどの運転時は、さらにその危険性が高まります。
普段から運転をする人であっても、荷物でバックミラーが見えにくくなるなど危険が多いので気を付けてくださいね。
・新居の壁に傷がつく
不慣れな荷物の搬入・搬出作業で、部屋の壁や床に傷がつくことがあります。
そうなると、補修費用が別途かかってしまう可能性も。
これから住む部屋でしたら修理費用も仕方ないと思って出せますが、もう出る家に修理費用を払うのはなんだか馬鹿らしいですよね。
特に傷つきやすい箇所はタオルやマットで保護しておくなど、くれぐれも気を付けましょう。
引越し業者に依頼する
こんな方におすすめ
新居までの距離が遠い方は何度も往復するよりも、引越し業者に1度に運んでもらう方がよいですね。
また、電化製品の取り外しや新居での取り付けに自信がない方もプロにお任せしたほうが安心です。
荷物の少ない単身者でも、自分1人で引越し作業をしなくてはいけないのであれば、人出を確保できるのでおすすめです。
引越し業者に依頼するメリット
・家電も安心して任せられる
引越しで一番厄介なのは大型の家電ですよね。
冷蔵庫や洗濯機、テレビなど自分で動かすことに不安がある人には、引越し業者が設置まで行ってくれるプランも!
配線や水漏れの不安がなくなるので、新居でもすぐに使い始められますね。
傷がつかないようなプロの梱包もお任せできますので、家電や貴重品だけ業者にお願いするというのも一つの手です。
また、配送時に万が一、破損しても補償がありますから、自分で動かすよりも圧倒的に安心ですよ。
・とにかく楽に引っ越せる
お金で労力が買えるので、重たいものを一切運ばずにすむのが一番のメリットではないでしょうか。
家の中には食器棚やたんす、ソファなど家電以外にも重たいものはたくさんあります。
運び出すものが多い方は無理せず業者に頼むと、コスパは良いのかもしれませんね。
新居へ運び込む際も指示するだけで、手伝う必要はありません。
お金に余裕があるならば梱包から全て業者に頼めるプランの方が、間違いなく楽に引越しを終えられますよ。
・雨の日でも安心
意外と忘れがちなのが、引越し当日の天気です。
当日、雨だったら荷物が濡れてしまいます。
自分でレンタカーを手配できても、軽トラの荷台には屋根がありません。
突然の雨で、家電が故障してしまった…そんな失敗も引越し業者に頼めば心配いりませんよ。
引越し業者の大型トラックにはきちんと屋根もありますし、乗せ降ろしの際にも雨に当たらない工夫もして運んでくれますので安心ですね。
引越し業者に依頼するデメリット
・お金がかかる
一番気になるのはやはり、料金ですよね。2~4月の繁忙期は特に設定料金自体が高いことも。
早いうちから数社分の見積もりを取って、納得できる業者を選んでくださいね。
・自分のペースだけではできない
引越し業者の選定、スケジュールの調整など、時間が多く取られてしまいます。
新生活の準備もあって忙しい中で、引越しの段取りをつけるのは大変ですよね。
特に、引越しシーズンはどの業者も大忙しですので、全て自分の希望通りにならないことも覚悟しましょう。
スケジュールには余裕をもっていろいろなパターンを想定しておくと良いですね。
引っ越しは少しずつ荷物を運ぶのが正解!?引っ越しを楽にするコツを紹介 まとめ
自分で引越しを行うとお金を節約でき、スケジュールも柔軟に調整できるなど大きなメリットがあります。
一方で、引っ越しの下準備や作業には相応の時間や手間がかかるという現実も。
引越しのコストだけでなく、作業に要する時間や労力、思わぬトラブルなどのリスクも考えた上であなたに合った引越しの方法を選択してくださいね
。慣れ親しんだ場所から離れるのはさみしさもありますが、新生活にもきっと楽しいことがいっぱいありますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。