子供が習い事へ行くのを泣いて嫌がり、困ってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか?
たとえば、私の娘はプールのレッスンを嫌がって、学校から帰宅するのが遅くなりました。
子供がこんな風に習い事を嫌がったり、泣いているのを見るとこのまま強制的に連れて行った方が良いのか、それともすぐに辞めさせるべきなのか迷ってしまって中々決められないですよね。
そんなあなたのために、この記事では以下の内容をご紹介します。
- 年齢別に考える子供が習い事を嫌がる原因
- それぞれの原因に合わせたおすすめの対応
- 【5パターン紹介】習い事を辞めさせた方がいい状況は?
この記事を読めば、お子さんが習い事を続けるべきか、それとも辞めさせるべきかの判断材料になりますよ。
子どもが習い事を嫌がるときはどうする?
子供が習い事に行きたくないと言い出す瞬間がありますよね。
よくあるのは、「今日は疲れちゃった、習い事休んでもいい?」と突然行きたがらなくなったという話です。
それでも何とか子供の気分を変えて一緒に教室へ向かっても、途中で不機嫌になってしまい手に負えなくなることも。
正直、親としては心が折れそうになりますよね。
子供が習い事を嫌がる場合、無理やりにでも連れていくべきか悩む方も多いと思います。
こんな時、多くの家庭では大体3つの対処法がとられるはずです。
- 強制的に連れていく
- 説得して納得させた上で行かせる
- 仕方ないのでその日は休む
強制的に連れていく選択をした場合、親と子どちらも体力的、精神的にどっと疲れてしまうことが予想されます。
力が強いお子さんの場合は逃げ出したり、抵抗したりするかもしれません。
習い事を嫌がる子供に対して「どうしてそんなこと言うの?」 「他の子はちゃんとやっているよ」 など非難するような言葉もできれば避けたいところですね。
一方で、説得しようとしても、子供とゆっくり話せる時間がなかったり、思春期の反抗的な態度を取られたりして、うまくいかないこともあります。
「今日だけ休ませる」という選択肢もありますが、これも悩んでしまいますよね。
「一度休んでしまうとすぐに休むクセがついてしまうのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
習い事に集中せず、本来の目的が見えなくなることも
無事に習い事に行ってくれたと思ったら、今度は子供が習い事の間、集中せずに遊んでしまったという悩みもありませんか?
実は、私の娘にも習い事中ふざけてばかりの時期がありました。
このような行動には、「この習い事は好きじゃない」という気持ちが隠れていることも考えられます。
特に小さなお子さんの場合、自分が思っていることを正確に伝えるのは難しく、遊ぶことで気持ちを表現してしまうことがあるかもしれません。
お子さんが全然集中できずにふざけてばかりで習い事の意義が感じられない場合は一度、その習い事を続けるべきなのかを考え直すタイミングかもしれません。
子供が習い事を嫌がって泣いたら、試してみて!
子供が習い事に対して乗り気じゃなさそうな時、親はどうしたらよいのでしょうか。
ここからは年齢ごとにおすすめの対応をご紹介します。
未就園児のお子さんが習い事を嫌がる場合
このくらいの年齢の子供は「おなかがすいた」「眠い」といった基本的欲求の不足が、習い事を嫌がる原因の一つだと考えられます。
習い事のスケジュールがお昼寝や食事の時間と重なっている場合、レッスン時間を調整するのがおすすめですよ。
習い事の時間がどうしても食事と重なってしまう場合は、軽く食べられるものを持って行くと良いですね。
我が家では、スイミングの後に観覧席でおにぎりを食べるという方法を取り入れていました。
3歳のお子さんが習い事を嫌がる場合
イヤイヤ期ピークの子供には、気分転換を促すアイテムを用意するのが効果的です。
たとえば、お気に入りのおもちゃやアクセサリー、特別な服などはありませんか?
出発前に、
「今日はこの特別な服で行ってみよう」 「〇〇くん(おもちゃ)も一緒に連れて行こうね」
と声がけして、気持ちの切り替えを手伝ってあげてくださいね。
お子さんが感じているイヤイヤを否定せずに、「一度教室に入ってみよう」と連れて行ってしまうのもおすすめです。
教室に到着して、先生や他のお友達と顔を合わせると、段々イヤイヤも落ち着いて楽しめることもありますよ。
4歳のお子さんが習い事を嫌がる場合
習い事を嫌がる4歳の子供への対応は、コツがいるかもしれません。
習い事に行きたくない理由がお友達との間で何かあった時など、まずは落ち着いて子供の話を聞くことが大切です。
ポイントは、子供が話している間に親の意見を挟まないこと。
「そういうことだったんだ」
「きっと気になったんだね」
というように、子供が自分で話した気持ちをそのまま受け入れてあげてくださいね。
その後、「どうなったらいいと思う?」と、子供の意見や希望を聞くことも大切です。
お子さんから
「みんなと仲直りしたい」
「楽しく習い事に行きたい」
といった正直な気持ちも聞けるはずです。
子供が話してくれた希望を実現するためにはどうしたらよいか一緒に考えてみたり、解決の方法を教えるのもおすすめの対処法です。
5歳のお子さんが習い事を嫌がる場合
5歳くらいになると子供も自分で目標を持って習い事に取り組むようになります。
そんな中で
「現在の習い事をやめて違うことに挑戦したい」
と言われたら、どうしてそう思ったのか理由をしっかり聞きましょう。
子供が考えていることを素直に話せるように、
「その習い事も楽しそうだね」 「どうしてやってみようと思ったのか、教えてくれる?」
といった優しい言葉で聞くことをおすすめします。
もし、
「◯◯君(◯◯ちゃん)がその習い事をしているから」
との答えであれば、もう少し詳しく理由を聞きだすと良いですね。
お友達と一緒のことをしたいという理由だけだと、習い事自体に対しては継続的な興味を持ちにくいかもしれません。
もし、別の習い事で身につけたいことがあるなどしっかりと目標を持っているようなら、全力でサポートしてあげるのが良いでしょう。
小学生のお子さんが習い事を嫌がる場合
小学生になると、新しい生活がスタートして負担が増えていることも考えられます。
学校は保育園や幼稚園とは違い、主に学習の場となるため、緊張感が増してストレスを感じる子も少なくありません。 そういった背景を理解し、習い事を続けたくないと言い出した際には、
「具体的にどうしたら良いと思う?」 「何がきっかけで辞めたくなったの?」
と、子供が感じていることを深堀りしてみましょう。
宿題だけでなく、塾の課題も重なるなど、日常の負担が増えている場合、一時的に習い事はお休みして、学校生活に集中させるという対処法もあります。
うちの子も小学校に入ってから、体力的に余裕がなくなり、長く続けていた水泳をお休みし、最終的にはやめることにしました。
子どもが習い事を嫌がって泣く原因は?
お子さんが習い事を泣いて嫌がるのにはどんな理由があるのでしょうか。
ここからは、子供の年齢ごとに、習い事を嫌がってしまう理由をご紹介します。
未就園児のお子さんが習い事を嫌がる理由
2歳までのお子さんが習い事を嫌がるケースでは、生理的な要求の影響が大きいとされています。
お子さんの習い事がある時間帯を思い浮かべてみてください。
例えば、お昼寝の時間が習い事の時間と重なっていたり、おなかが空いている時間帯だったりしませんか?
まだ言葉で自分の気持ちを伝えられないお子さんの場合、こうした身体的な要求が習い事中に満たされないと、泣いたり暴れてしまうといった行動に出てしまいます。
実際、私の娘は生後6ヶ月頃からベビースイミングに参加していましたが、ぐずることが何度もありました。
今になって振り返ると、その時間がちょうどお昼寝の時間と重なっていたのではないかと思います。
実際、レッスンが終わって着替えている最中もぐずり続け、授乳をするとすぐに寝てしまうということがよくありました。
人見知りも習い事を嫌がる一因
2歳までの時期に、多くのお子さんに人見知りが始まります。
人見知りは一般的に生後半年から1歳ごろによく見られます。
この時期に習い事を始めると、お子さんは知らない大人や同年代の子供たち、その保護者など初めて会う人がたくさんいて、人見知りをしてしまうかもしれません。
人見知りが習い事を嫌がる理由ということも考えられますよ。
3歳のお子さんが習い事を嫌がる理由
3歳頃は、「イヤイヤ期」と呼ばれる時期を迎える子も少なくないでしょう。
自分の意思や感情がどんどん出てくる時期ですよね。
「こんなの嫌だ」「あれは好き」という具体的な気持ちを口にすることが増えてきます。
小さい頃からずっと続けてきた習い事でも、この時期になって突然嫌になってしまったり、レッスン中自由に遊びたがることが増えてくるかもしれません。
4歳のお子さんが習い事を嫌がる理由
4歳になると幼稚園や保育園に通い始め、これまでの自宅や親との遊びだけでなく、同年代のお友達とのコミュニケーションも増える時期です。
習い事の場でも同じで、他の子供たちに興味を持ち始めます。
お友達ができて楽しいことが増える一方で、子供同士のけんかなどトラブルが起こることもあります。
また、「先生が苦手」「もうやりたくない」と言い出す子供も。
私の娘の場合も、4歳の頃にお友達との間でトラブルが増えました。
また、授業中におちゃらけたり、周りの子にちょっかいを出して先生から注意されることもありましたよ。
そういったことが続いて習い事を楽しめなくなってしまい、結局一時的に習い事をお休みしたこともあります。
5歳のお子さんが習い事を嫌がる理由
5歳の子供たちは、習い事に対して好き嫌いがハッキリとしてきます。
5歳だと幼稚園や保育園の年中クラスですね。
他のお友達が通う習い事に対する関心も高まってきます。
特に女の子は、「△△ちゃんはこんな習い事をしているよ!私もやりたい」と言ったりすることがよくあります。
私も娘から、「△△ちゃんがバレエを習っているらしい!私も行きたい!」と言われたことがあります。
子供たちの興味や希望が具体的になってくるこの時期、以前から続けていた習い事は辞めて、「この習い事を始めたい」と言う子も多いのではないでしょうか。
小学生のお子さんが習い事を嫌がる理由
6歳以上、特に小学校に入学すると、子供も自分なりに習い事の意味や目的について考えるようになります。
私の娘も、幼い頃からずっと続けていた習い事に「なんで続けているの?」という疑問を抱くことが増えました。
さらに、楽しみだったはずの習い事でも、小学生は試験での評価があったりや、トレーニングの内容もつらくなってくることもあります。
その結果、習い事を続けることがストレスになってしまい、やる気をなくしたり、「元々やりたくなかった」と感じてしまうことも。
【5パターン紹介】習い事を辞めさせた方がいい状況は?
お子さんが習い事を本当に嫌がってしまい、親がどんな対応をしても本人の気持ちが変わらない場合もあります。
そうなると習い事を辞めた方がよいのかと悩みますよね。
ここからは、習い事を辞めるべきシチュエーションをいくつか解説していきます。
人間関係で困っているとき
習い事の場での人間関係がつらいと感じる子も多いですよね。
相性の良くないお友達と一緒になるのがつらい 指導者との関係が良くない などが考えられます。
場合によっては、いじめに近い状況になっている可能性もあります。
子供によっては素直に悩みを打ち明けるのが難しいこともあるため、しっかりと聞き出すことが大切です。
自信をなくしてしまったとき
習い事の中には、ランキングや試験の成績を全体に公開することもあります。
そういった状況にプレッシャーを感じて、つらくなってしまう子もいるかと思います。
理想通りの結果を出せないことで悲しんでいる、ランキングが下がったことで自信がゼロになってしまうなどという場合には、習い事を辞めたほうがよさそうです。
競い合うことが得意ではなかった
先ほども触れましたが、競争させられるような習い事自体がストレスになる子供もいます。
例えば、元々優しい性格のお子さんは、お友達と競い合うよりも楽しく遊ぶ方が好きかもしれませんよね。
そういったお子さんには、最初からランキングを重視する習い事や、試験が多い習い事を選択肢から外してあげるのが良いですね。
別の興味・関心がでてきた
現在通っている習い事以外に、お子さんの挑戦したいことが見つかったら、その気持ちを受け止めて尊重しましょう。
子供が自分の意思で始めていない習い事に対して不満を感じているのであれば、特に注意が必要です。
ただ、子供の興味・関心は変わりやすいものですよね。本当に新しい習い事に挑戦したいと思っているのかを確認するために、まずは体験レッスンに参加して様子を見るのがおすすめです。
目的を達成して充実感が得られたとき
現在の習い事においてすでに目的を果たし、もう充分満足しているのかもしれません。
たとえば、
水泳で目標のランクに到達した、ピアノのコンサートを無事終えた などの場面が考えられます。
このように子供自身が満足している場合、習い事をさらに続けていく理由を見失っている可能性があります。
こういったタイミングで、新しい習い事に挑戦させるのも良いですね。
習い事を続けた方がよいケースは?
逆に、子供が気に入らない習い事でも、継続した方が良いケースもあります。
一過性のやる気の低下
子供が習い事を嫌がる理由に、ただやる気がなくなっているだけということも考えられます。
たとえば、
水泳の試験でなかなか合格できないとき、発表会のために同じ楽曲の練習を繰り返して飽きている などがあります。
この場合は、少しお休みして習い事から離れてみることも選択肢にいれるとよいですね。
しばらくすると、
「もう一度挑戦したい」 「やっぱり続けたい」
という気持ちになるかもしれません。
お友達が習い事をやめた
「△△くん/ちゃんがやめたので、私ももう行きたくない」と言われたことはありませんか?
このような場合、子供自身が本当にもう習い事を続けたくないのかを確認することが大切です。
もしかしたら、その習い事を始めた理由が「△△くん/ちゃんと一緒だから」だったのかもしれません。
そういった事情があれば、「あの子がやめるから私もやめたい」という気持ちは納得できますよね。
その上でなぜやめたいと思ったのか、具体的な理由をしっかりと聞き出し、子供の気持ちをきちんと受け止めることが肝心です。
学習時間が確保できないため
サッカーやバスケットボールなど、体力を使う運動系の習い事では、子供が疲れてしまい、習い事への不満になることがあります。
「習い事が大変で勉強の時間が取れない」
という子供からの不満だけでなく、保護者の方の考えによっては
「もっと学業に集中すべきだ」
という理由で子供の習い事を退会させることもあります。
ただ、運動系の習い事を辞めることで学校の成績がどれだけ上がるのかは、実際には不明です。
スポーツをすることが良い気分転換になって、勉強に対する集中力が増す子供もいるそうですよ。
試験前などは一時的に習い事をお休みするなど、状況に合わせて習い事を続けるべきか判断すると良いでしょう。
指導者との関係性に心配がある
習い事の指導者と子供との関係性がうまくいっていないことで、習い事を嫌がっているのかもしれません。
そういった場合は、指導者を変更するだけで問題が改善することもありますよ。
たとえば、今通っている曜日を別の曜日に変更することで、相性の良い別の先生と出会えるかもしれません。
また、教室そのものを変えて別の場所やクラスに通ってみるのもよいかもしれませんね。
子供にあった習い事を選ぶためにできること7選
今通っている習い事が嫌になって途中でやめてしまうなら、次の習い事は楽しんで続けてほしいですよね。
ここからは、子供が嫌がらない習い事の選び方をご紹介します。
「これがしたい!」と子供が感じた瞬間を見逃さない
何か新しいことに興味を示した子供の反応をしっかりキャッチしましょう。
たとえば、イベントなどに行ったとき、子供が何かに盛り上がっていたら、翌週にでも実際に体験させると良いですね。
興味を持ったタイミングで実際にやらせてみると、その後も前向きに続けられる場合もあります。
実際、うちの娘は自分で興味を持ったプログラミング教室に通っていますが、初めて体験させたときに子供自ら「もっとやってみたい!」とやる気になっていました。
そのタイミングで習い始めたのがよかったのか、今でも熱中して通っています。
どうしてやってみたいのか理由を聞く
子供はその時の気分などで、
「これに挑戦したい」 「この習い事をやりたい」 「〇〇ちゃんが参加してるから私も」
と言うことがあります。
そんな時はどうしてその習い事をやってみたのか詳しく聞くと良いですね。
子供から詳しく聞いているうちに、本当にその習い事に興味があることを確認できれば、ぜひ体験から始めてみてくださいね。
注意したいのは、習い事そのものの魅力というよりも他の理由で(たとえば、〇〇ちゃんが参加しているから)やってみたいと言っているのなら、もう少し検討したり、体験に参加した時の子供の様子を見てから判断する方が良さそうです。
目標やゴールを聞く
子供がどんなことを目標にしてその習い事を始めたいと言っているのか聞いてみましょう。
たとえば、水泳なら
クロールで目標の距離を泳ぐ 4種目全てを身につける など、具体的な目標があげられます。
ただ、こうした具体的な目的を達成するまでは絶対続けると約束させるのは避けましょう。
目的を達成させることは子供のモチベーションを高めるための手段として取り入れるのがよいですね。
親の一方的な判断は避ける
親の一方的な考えや希望などで子供に習い事を始めさせたり、反対にやめさせたりすることもありますよね。
たとえば、
今後、英語が必要だから英会話を習おう 塾が忙しいからサッカーはもうやめよう と親が決めてしまう場合です。
子供が幼いうちは、このように親の判断で進めることもあったかもしれません。しかし、成長と共にだんだん子供自身の考えや希望もしっかりしてきます。
子供の気持ちを大切にして、続けたい場合はそのためにどうするべきか、やめたい場合はどうしてそう思うのかを確認し、一番良い解決策を考えることが大切です。
親子ともに信頼できる教室を選ぶ
習い事は子供がコミュニケーションを学ぶ機会を増やしてくれます。
家や学校とは違う環境で新しいことを学ぶ経験は、社会を知ることにもつながります。
習い事の価値を最大限に引き出すためには、「何を学ぶか」よりも「誰から学ぶか」が鍵ですよ。
たとえば、習い事と関係がない学校での悩みなど親には話しづらいことでも子供が打ち明けられるような先生との関係は、親にとっても心強いサポートとなるでしょう。
試してみることが大切
子供が習い事を楽しんで続けるためには、子供自身に納得して選んでもらうことが大切です。
そのためにはまず体験に参加することですね。
ある日突然「これからこの習い事を始めるよ」と連れていかれたら、驚くのは当然です。
親がすぐに決めてしまうのではなく、まずは子供自身が興味をもった習い事の体験に参加する方が良いですよね。
体験に参加している時の子供の様子も踏まえて、続けられるかどうか親子で一緒に考えることが重要です。
定期的に子供の気持ちを聞く
子供自身が「この習い事を始めたい」と興味を持ち始め、体験での様子からも良いと思った習い事でも、時間が経つにつれて状況や子供の気持ちは変化します。
習い事を始めてから時間と共にモチベーションが落ち、やめたいと言い出すかもしれません。
子供の気持ちが変わっていることに気づくためには、定期的に話し合うことが大切です。
「最近習い事は楽しい?」 「練習、頑張っていたね」
といった言葉をかけて、習い事に対してどう思っているのか確認するといいですね。
もし習い事に対する興味がなくなっていたり不満があるようなら、この先も続けていくかやめるのか、お子さんと相談して決める必要があります。
習い事を決めて通い始めたとしても、そのまま放置するのではなく、定期的に子供と意見交換をすることの重要性を忘れないでくださいね。
子どもが習い事をやめたら、空いた時間はどうする?
子供が習い事を嫌がっているのに無理矢理続けることは、結果として良いものにはなりません。
今この記事を読んでいる方の中にも、子供の頃に習い事を嫌々続けさせられてつらい経験をした方もいるのではないでしょうか。
お子さんが習い事をやめたらその空いた時間を家族で過ごす時間にあててみるのもおすすめですよ。
美術館や科学館へ行ってみる
もし休日に習い事をしていたなら、その時間に家族みんなで美術館や科学館など教育的な場所へ行ってみてはいかがでしょうか。
習い事で必要だったお金をそのまま入場料などに使って、新しい学びを得られるはずです。
特に美術館や科学館では、家族向けのイベントや特別展示など、いろいろな知識に触れられます。
家族で楽しみつつ、新しい経験や知識を学べるのでおすすめですよ。
無料のイベントに足を運ぶ
習い事をやめて、子供が興味を持ちそうなイベントやセミナーに参加するのも良いですね。
住んでいる街の情報誌やホームページをチェックすると、子供向けのプログラムがたくさん開催されていますよ。
特に地域の情報誌に掲載されているイベントなどは、参加費が手ごろな場合が多いのでどんどん参加してみましょう!
図書館でさまざまな本に触れる機会を持つ
読書好きの家族におすすめなのが、習い事に使っていた時間で図書館へ行くことです。
図書館では、定期的に子供向けのイベントも開催されています。
色々なジャンルの本を読むことで、理解力や想像力を養うことができるでしょう。
たくさん本を読むと学習能力にプラスの効果が!
ベネッセコーポレーションが行った調査では、子供の読書量と学力には関係があるとの結果が出ています。
主な調査結果として:
読書の頻度が「低い」子と「高い」子との平均成績の差は2.6ポイント
特に、算数の成績に大きな差が見られた(4.8ポイント差)
「全く読書をしない」子の算数の平均スコアは-1.3ポイント
この調査結果から、たくさん本を読むと子供の偏差値がプラス傾向にあるとわかりますね。
読書をすることが国語の能力を向上させるということはよく言われていますが、算数の成績にも関わっていたのは驚きですよね。
家族でゆっくり過ごす時間を作る
忙しい毎日の中、これまで習い事に通っていた時間を使って家族でゆっくり過ごしてみるのもおすすめです。
「学習塾をやめたら、子供の成績が落ちるのでは?」と心配する保護者の方もいるかと思いますが、毎日忙しくて子供の質問にしっかり答えられなかったことはありませんか?
塾をやめても子供からの質問にゆっくり対応する時間を取ることで、子供の好奇心や勉強に対するモチベーションは上げられます。
「教科書だけが勉強ではない」と捉え、日常の会話や普段の生活の中で、「それぞれに2個ずつクッキーをあげたら合計で何個必要だろう?」や「このドーナツを3人で分けるには?」などという算数のクイズを取り入れるのも子供にとって楽しい勉強方法ですね。
習い事だけが学びの場ではありません。お家の中にも子供の学習意欲を高める方法はいっぱいありますよ。
年齢別に紹介!習い事が辞めたいと泣くのはなぜ?辞めさせていい? まとめ
子供が習い事を嫌がっている場合、何かしら理由が存在します。
どうしてその習い事が嫌なのか子供の気持ちを感じ取ることが大切です。
「一度休むとずるずると休み続けそう」 「継続は力なり」
という考え方も確かにありますが、小さな子供に無理やり習い事を続けさせることは、必ずしも良い結果を生むわけではありません。
休会する、習い事をやめて他のことに時間をかけるなど、臨機応変に考えられると良いですね。