卒業式の送辞や答辞での挨拶は毎年同じ気候ではないため、時候の挨拶も異なります。
送辞や答辞は卒業式の目次のなかでは、最後に来るイベントです。
任されたなら、かっこいい印象を与える始まりと終わりにしたいと思いませんか?
卒業式当日の天候も予報と異なる可能性があるため、いくつかの時候の挨拶のパターンを把握しておくことが重要です。
今回は卒業式当日の挨拶をシーンごとにまとめ、天候に合わせた挨拶の例も集めてみました。
時候の挨拶って何?
そもそも時候の挨拶って何?と疑問に思う人もいますよね。
「時候の挨拶」とは、特定の季節や時期に合わせて行う挨拶や言葉のことを指しているんです。
これは主に日本の文化や習慣に関連しています。
季節や行事に応じて使う言葉や挨拶が異なることがあります。
たとえば、春になると「こんにちは」と一緒に「春らしい日ですね」と言ったり、秋になると「涼しいですね」といった挨拶がよく使われますよね。
また、お正月には「明けましておめでとうございます」という特別な挨拶があります。
俳句のように季語を取り入れた挨拶が多いようです。
時候の挨拶の例文を紹介
卒業式が3月初めであれば桜のつぼみが膨らんでいない時期なので、挨拶はまだ寒さが残る中でのお祝いとなります。
場所によっては桜のつぼみが膨らみ始めているかもしれませんね。
新しい季節の幕開けに向けての期待感が漂うこの時期にふさわしい言葉をご紹介します。
また巣立つ喜びや未来への期待を強調し、地域や時期にかかわらず、「新しい始まり」「未来への希望」「心躍る時期」などの表現が頻繁に用いられることがあります。
- 寒さの中、心温まる卒業の季節がやってまいりました。
- 春の訪れとともに、新しい始まりの季節がやってまいりました。花が咲き誇り、自然が目覚めるこの季節に、皆さんの卒業はまさに新しい芽生えです。
- 花々が咲き誇り、自然が新しい命で溢れるこの季節に、皆さんの卒業はまるで春の訪れのようなものです。
天気で挨拶を変えても良い
卒業式は必ず晴れると言うことはありません。
私の卒業式も雨が降っていたのを覚えています。
当日の天気によって時候の挨拶を変えてみるのがおすすめですよ。
雨や曇りをポジティブにとらえる文章を考えてみました。
送辞・答辞の立場によって文末表現を変えてみてくださいね。
晴れの日
- 今日の空は晴天、風は優しく吹き、まるでこの素晴らしい瞬間を祝福しているかのようです。
- 今日は春の陽光が満ちる中、新しい一歩を踏み出す素晴らしい日です。
雨の日
- 今日は天気が少々不安定ですが、雨は新しい始まりの象徴でもあります。
- 今日は雨模様となりましたが、その雨は新しい出発への清めのようでもあります。雨粒が優しく舞い落ちる中、皆さんの卒業は新しい挑戦の始まりを告げています。
曇りの日
- 今日は空が曇り空となりましたが、その中にも特別な光が差し込んでいます。曇り空は時には未知の可能性を感じさせ、新しい一歩を踏み出す卒業生の皆さんにとって、新たな冒険の始まりを予感させます。曇り空の下での卒業式もまた、皆さんの未来へのスタートを祝福しているようです。
- 今日は空模様が曇りですが、その曇り空も新たなステージへの幕開けを彩る一部と捉えています。曇りの中にも輝きがあり、未来への期待と希望が広がっています。まるで曇りの中に秘められた光が、皆さんの卒業と新たな旅立ちを祝福しているようです。
結びの言葉は何がいい?
時候の挨拶の締めは、感謝の気持ちや励ましの言葉を込め、全体をまとめることが一般的です。
以下は、挨拶の締めくくりに使える例文ですが、送辞・答辞の立場や感情に合わせて調整してくださいね。
- これからの人生が美しい花々のように咲き誇ることを心より願っています。おめでとうございます。
- これからの人生が一層輝かしいものとなることを心より願っております。おめでとうございます。
- 季節の変わり目に、新たな可能性が芽吹くとき。これから先もどんな天候にも負けず、明るい未来を切り拓いていってください。おめでとうございます。
- 雨粒は成長への恵みともなります。だからこそ、この雨の日が、皆さんの卒業と新たなスタートを祝福する特別な瞬間になることを信じています。おめでとうございます
- 明るく温かな春の光に包まれながら、これから先の素晴らしい未来への道を歩んでいってください。おめでとうございます。
- 困難な状況でも、雨にも負けずに前進し、成長していくことが大切です。これからの人生が、この雨の日と同じように、清新で豊かなものになることを心より願っています。おめでとうございます。
- これから先もどんな天候にも負けず、明るい未来へ向かって進んでいってください。おめでとうございます。
- これからの人生が、曇り空が晴れ渡るような輝かしいものになりますように。おめでとうございます。
まとめ
様々な事例を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
大切なのは心のありようです。
何かを書くことよりも、その文章が誰にどう受け取られるかが重要なんです。
一度きりの卒業式だからこそ、控えめにならずに思いを伝えましょう。