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「こんばんは」はいつから?何時から使うのか徹底調査しました

先日、夕方にスーパーで買い物をしていて知り合いに会った時のことです。

私は「こんにちは!」と声を掛けたのですが、ほぼ同時に向こうから「こんばんは!」と言われました。

「そっか、もうこんばんはの時間だね~!」などと笑って話したのですが、別れたあとにふと疑問が…。

「こんにちは」と「こんばんは」って、何時から切り替わるものなのでしょうか?

この記事では、私たちが普段何気なく使い分けている「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」の時間帯について詳しく解説していきます。

「こんばんは」は何時から?

こんばんは

「こんばんは」は、夜のあいさつだということは誰でもわかっていると思います。

では、具体的に何時から何時まで使っていますか?

このように聞かれると自信を持って答えられる人は少ないのではないでしょうか。

それもそのはず、「こんばんは」を使う時間帯には明確な決まりがなく、地域や季節によって変わるんです!

どういうことかというと、「こんばんは」は、「あたりが暗くなってきたときに使うあいさつ」だそうですよ。

あたりが暗くなる時間、つまり日没の時間は、地域や季節によって異なるので、一概に「〇時から」などの区切りはないんです。

季節によって変わるというのは、冬より夏の方が日が長くなるからですね。

では、地域差ってなんのこと?

と不思議に思いますよね。この、「こんばんは」の地域差について、NHK放送文化研究所が2002年に行ったアンケートに面白い結果がありました!

「こんばんはを使うのは午後〇時から」という質問の答えに地域差がでていたんです。

「こんばんはは午後5時から可」と答えた人は、北海道では50%を越えていたのに対して、九州・沖縄ではなんと10%にも届かないという結果に!

調査が行われたのは、2002年の12月上旬でしたが、この時期の日没は、札幌市で午後4時、福岡市では午後5時10分となっています。

したがって、北海道では午後5時の外はもう暗く、福岡市ではまだ薄明るい時間帯なんですね。

同じ日本でも、外が真っ暗になる時間が異なるので、地域差がでるということでした。

実際にNHKの地方ニュースでは、同じ午後5時でも地域や季節によって挨拶を変えています。

例えば、東京での午後5時の番組では、夏は「こんにちは」と言っていますが、冬は「こんばんは」を使っています。

また、冬の午後5時の放送では、札幌放送局の放送は「こんばんは」を使っていますが、福岡放送局では「こんにちは」と言っているようですよ。

「こんばんは」はあたりが暗くなってから

「こんにちは」から「こんばんは」への切り替えは、一般的にあたりが暗くなってからということがわかりました。

忙しいとそんな余裕も中々ありませんが、お日様の沈む時間に注目してみてくださいね。

季節によって「こんばんは」が早くなったり、遅くなっていることがわかりますよ。

秘書技能検定試験では午後6時から「こんばんは」

NHKの他にも「こんばんは」について定義しているものはないか調べてみました。

ビジネスマナーや一般常識を検定する「秘書技能検定」の試験にもあいさつに関わる問題が出題されます。

秘書技能検定では、「こんばんはは夕方から夜にかけてのあいさつ」と定義されています。

また、時間は午後6時から使うとのことでした。

秘書技能検定を受験する方は、試験に出題されるかもしれませんのでぜひテキスト通りに覚えてくださいね。

接客業では午後5時から「こんばんは」

多くのデパートでは、午後5時から「こんばんは」のあいさつを使っているようです。

デパートやホテルなどでは、「対応する店員によって差があると、お客様は違和感がある」という理由からマニュアル化している場合も。

個人の判断に任せてしまうと、例えばフロアが違うだけで「こんにちは」と言われたり「こんばんは」と言われたり…

同じ施設内であいさつがぐちゃぐちゃになってしまいますよね。

スタッフ全員がマニュアルで決まった時間に合わせたあいさつをするのは、ホスピタリティなのかも知れません。

また、マニュアルと言えば、居酒屋などの飲食店では夜でもスタッフ同士のあいさつに「おはようございます」を使っているところも!

私自身も、学生時代にアルバイトしていた焼肉屋でびっくりした思い出があります。

夜8時でもみんな出勤時のあいさつは必ず「おはようございます」を当たり前のように使っていました。これは居酒屋や飲食店あるあるでしょうか。

何時まで「こんばんは」?あいさつの切り替えはいつ?

おはよう

始まりがあれば、終わりの定義もあるはず。「こんばんは」は一体何時まで使えるあいさつなのでしょうか?

「おはよう」、「こんにちは」の使い分けについても一緒に解説していきます。

「こんばんは」は日の出まで

「こんばんは」の終わり、すなわち「おはよう」の始まりは、お日様がでてくる頃、おおよそ午前3時から4時30分頃のようです。

NHKのニュースでは、3時頃まで「こんばんは」を使っていますが、3時台の番組からは「おはよう」とあいさつしているようです。

でも、一般的には起床時から「おはよう」を使いますよね。

例えば、朝早く出発する旅行の日などは、まだ外が暗くても起きたら、家族に「おはよう」とあいさつするのではないでしょうか。

朝方は寝ている人が多いので、「おはよう」は起床時から使うと考えてよいと思います。

「おはよう」と「こんにちは」の切り替えは?

起床時、もしくは日の出でわかりやすく切り替わる「おはよう」とは違い、「こんにちは」への切り替わりは判断が人によってかわりそうですね。

皆さんは何時頃から「こんにちは」を使っていますか?

「おはよう」の感覚は人それぞれ!

先にご紹介したNHK放送文化研究所が2002年に行ったアンケートでは、「おはよう」を使う時間についても質問しています。

そのアンケート結果では、まず午前9時に「おはよう」を使うことに対しては90%の人が問題ないと答えました。

しかし、午前10時の「おはよう」に関しては、よいと答えた人は64%まで減り、約3分の2の人が「おはよう」と言うのは抵抗があると感じていることがわかったそうです!

さらに深く分析すると、この午前10時の「おはよう」は、世代によって感じ方が違うことも判明しました。

午前10時に「おはよう」とあいさつすることについて、30代では69%が問題ないと考えているのに対し、60歳以上では58%まで減るという結果が。

年齢が上がるほど、遅い時間の「おはよう」には違和感があるようです。

年配の方は朝早くから起きている方も多いので、若者とは時間の感じ方が違うのかもしれませんね。

また、NHKの分析では都市部に住んでいる人ほど遅い時間の「おはよう」に抵抗を感じないということもわかっているそうなので、世代、居住地の環境、生活リズムによって考え方が変わるようです。

秘書技能検定試験では午前10時から「こんにちは」

秘書技能検定ではどうかと言うと、「おはようございます」は10時までとテキストに書かれていました。

したがって、ビジネスマナー上では、午前10時から午後6時までが「こんにちは」の時間帯とされています。

人によって感覚が違うものを、時間で区切るのも難しいですね。

迷ったときには、参考にしたいものです。

接客業では午前11時から「こんにちは」

デパートでは朝の挨拶は、午前11時まで「おはようございます」を使うそうです。

営業時間が10時からのお店もありますので、開店早々「こんにちは」では違和感があるからでしょうか。

詳しい理由はわかりませんでしたが、午前11時を境に「おはようございます」と「こんにちは」を使い分けるのが一般的でした。

「こんにちは」は午前11時から午後5時まで使っているようです。

「こんばんは」はいつから? まとめ

この記事では、「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」を使う時間帯について解説しました。

「おはよう」

  • NHK:(放送開始の)午前4時頃~10時まで
  • 秘書技能検定テキスト:午前10時まで
  • デパートなどの接客業:午前11時まで

「こんにちは」

  • NHK:午前10時から日没まで
  • 秘書技能検定テキスト:午前10時から午後6時まで
  • デパートなどの接客業:午前11時から午後5時まで

「こんばんは」

  • NHK:日没から午前3時頃まで
  • 秘書技能検定テキスト:午後6時から
  • デパートなどの接客業:午後5時から

 

あいさつの使い分けは実は曖昧で、絶対に何時からというものがなく、人それぞれの感覚によることがわかりました。

元々あいさつは、人とのコミュニケーションを円滑にするためのもの。

相手に合わせ、気持ちを込めてあいさつしたいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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