パウンドケーキといえば、しっとりした仕上がりが魅力的ですよね。
そのコツは・・・
1、生地作りの際、分離させないこと。分離してしまったら繋げること。
2、焼き上がって型から出したらすぐにシロップを打つこと。温かいうちにラップをしてじっくり冷まし、一晩以上寝かせて落ち着かせること。
レシピと一緒に詳しく説明していきますね!是非ご覧になっていってください。
今回は、栗のパウンドケーキです。
栗は、栄養価が高い優れた果実です。
ビタミン群、特に、ビタミンCや、B1、B2、B6が豊富です。
注目は、水分と一緒に加熱すると流れ出やすいビタミンCですが、
栗の場合は、デンプン質に包まれているため、熱に強いのが特徴です。
ビタミンCは、肌の弾力を保ちハリのある肌に導く美肌効果があります。
また、食物繊維は便秘改善に効果があり、カリウムは過剰になったナトリウム(塩分)を排出して、むくみの軽減や血圧の改善、頭痛の改善に期待できます。
その上、渋皮にはポリフェノールの一種「タンニン」が豊富です。
その効果は、強い抗酸化作用により、老化の防止やガンの予防に効果があります。
今回の記事は渋皮煮を使ったお菓子としてパウンドケーキのレシピを公開しています。
渋皮煮を作らなくても、マロンペーストを使って栗のお菓子として楽しめますよ!
以前にも、シュガーバッター法について記事にしましたが、今回もシュガーバッター法で作っていきます。
栗のパウンドケーキのレシピ
18cmパウンド型1本分
- バター 120g(常温に戻す)
- きび砂糖 80g(上白糖やグラニュー糖でも)
- 卵 2個(110g)多かったら、卵白を減らしておきます
- 薄力粉 110g
- アーモンドパウダー 20g
- ベーキングパウダー 2g
- 渋皮煮 4粒
卵はよく溶いておいて、常温に戻しておきます。冷蔵庫から出したてなら、お湯を張った鍋かボールの底にあてて常温にします。バターと卵の温度差があると、分離しやすくなります。
粉類は合わせてふるいます。
パウンド型を準備しておきます。(型紙を敷くか、型の内側にバターを全体に薄く塗って粉をまぶし、余分な粉は逆さにして落としておきます)
オーブンを160℃に温めます。
<マロンペースト>
- 渋皮煮 100g
- 牛乳 25g
<シロップ>
- 水 20g
- グラニュー糖 16g
- ラム 5〜10g(あれば)
使うもの
大きめのボール、小さめのボール
ホイッパー
ゴムベラ
パウンド型(100均にもあります)
ハンドブレンダーまたはフードプロセッサー(なければ、市販のマロンペーストをお勧めします)
あれば、ハンドミキサーまたは卓上ミキサーがあると楽です。
栗のパウンドケーキの作り方
1. マロンペーストを作ります。
ハンドブレンダーがなければ、フードプロセッサーで栗と牛乳を回します。
どちらもなければ、渋皮煮を潰して裏漉ししてもできますが、渋皮が網に引っかかり大変かと思うので、市販のマロンペーストでの代用をお勧めします。
2. 常温に戻したバターをホイッパーですり混ぜ、きび砂糖を入れてさらに良くすり混ぜます。
写真は卓上ミキサーのビーターを使用していますが、ハンドミキサーで立てるのも同様です。
3. よく溶いた卵を5〜6回に分けて加えながらよく立て、乳化させながら合わせていきます。
卵を少し入れて、ボールの周りについた生地をゴムベラでキレイに集めながらよく立て、合わせる操作を繰り返します。
写真は同じように見えますが、卵を合わせている途中です。
少しずつ合わせて乳化させていけば分離しにくいですが・・・
もし分離してしまったら、ボールの周りを湯煎かバーナーで軽く温めながらよく立てると、繋がってきます。温めすぎると溶けてきてしまうので気をつけてください。
もしそれでも繋がらなかったら、先ほどふるった粉から大さじ2くらい取ってよく混ぜると、分離がおさまってきます。
4. マロンペーストを入れて合わせます。
混ざれば大丈夫です。
5. ふるった粉類を入れて、ゴムベラに持ち替えて粉合わせをします。
手早く全体を合わせ、混ざったらさらに20回くらい合わせて艶のある生地に仕上げます。
6. 中に入れる渋皮煮をキッチンペーパーの上に置いてシロップの水分をとります。
そして、薄力粉を置いた時に真裏にくる面につけておきます。
これをやると、栗が沈みません。
7. 準備しておいた型に流していきます。
4割くらい入れてならし、栗を並べて残りの生地を入れて、写真のように、真ん中を低くして両側に生地を持っていきます。
8. 160℃に予熱したオーブンに入れ、40~45分焼きます。
オーブンによってクセがあるので、ピッタリにはいきません。
竹串や金串を刺してみて、生っぽい生地が付いてこなければ焼けています。オーブンから取り出します。
9. オーブンから出してすぐに、型から外します。
ミトンや軍手を付けたまま、型の長い方を持ち、短い面をトントン下から軽く叩きます。
上部に隙間ができたら、焼き上がった山の上部を反対の手にミトンをしたまま外します。
10. 熱いうちに、シロップを打ちます。(しっとりさせるコツです!)
水と砂糖を沸かしたシロップにラムを足して、熱いうちにはけで塗ります。染み込みやすいし、アルコール分も揮発します。
そして、触って暖かいくらいまで冷めたら、(40℃くらい)ラップで包んで、そのまま冷まします。これで、しっとりしたパウンドになります。
一晩以上そのまま冷蔵庫で寝かせ、翌日以降に食べると、落ち着いてしっとりしています。
カットはこちら
今回、松永製作所のパウンド型を使用してみました。
バターを塗るだけで綺麗に外れて焼き色もちょうどよくつき、使いやすかったです⭐︎
少しスリムなタイプなので、全量入れると多いかなと思い、マフィン型にも流して焼きました。
おわりに
栗が好きな方、多いですよね。美味しいし、栄養価も高い!
今回は、栗の渋皮煮を使ったパウンドケーキをご紹介しました。
自家製でなくても、市販の渋皮煮を使えばいつでも作れます。
パウンドケーキは、手土産にもピッタリ♪
崩れる心配なく運びやすいし、人数が曖昧な何人かで集まる時にもみんなで分けやすいです。
よかったら、ぜひ栗のパウンドケーキ、作ってみませんか?
今回の記事が何かお役に立てたら幸いです。